営業支援
休眠顧客の掘り起こし代行、頼む前に確かめる判断軸

休眠客の掘り起こしを外に頼むとき、代行会社の比較から始める人が多いです。私は順番が逆だと思っています。社内で答えておくことが5つあり、そこが空欄のままだと、どの会社に頼んでも同じところで止まります。
5つとも、何を見れば答えが分かるかまで書きます。
休眠の区切りを、社内で一つに決める
最終取引から1年なのか、3年なのか。決まっていないと、代行会社は名簿の条件を出せません。出てきた名簿が良いのか悪いのかも、見分けられません。
正解は業界で決まっていません。消耗品なら半年で離れたと見ることもありますし、設備や工事なら数年空くのが普通です。前回までの取引がどんな間隔で動いていたかで決めます。
直近3年の取引先を、最終取引日の新しい順に並べてください。受注が途切れた時期に間隔が見えたら、その手前が休眠の入口です。
前回なぜ離れたかを、誰が覚えているか
離れた理由を台帳に書いている会社は、多くありません。知っているのは当時の担当者だけで、その人が異動か退職をしていたら、手元に残るのは住所と電話番号です。
代行会社に渡せるのは、台帳に書いてあることまでです。価格が合わなかったのか、担当が替わったのか、納品が遅れたのか。電話の切り出しは、それで変わります。空欄のまま架電すると、先方は「前にも同じ電話があった」と感じます。
担当だった人に、数件ずつ聞いてみてください。一言で答えられる客が多ければ、台帳に書き出す作業を先にやる価値があります。答えられない客ばかりなら、掘り起こしは後回しです。
代行会社に、どこまで持ち帰ってもらうか
代行会社が持ち帰るのは、再商談の日程だけでいいのか。先方の状況まで含めるのか。決めておかないと、商談の場で一から聞き直すことになります。
日程だけを受け取る形は、手間が少なく見えます。ただ、相手がいま何を使っているのか、前回どこで断られたのかは残りません。営業は前情報のない相手と、初対面に近い形で話すことになります。
受け渡しが起きる場所は、図にするとはっきりします。以下は一般的な例です。
休眠客の名簿を渡してから、再商談の前情報が揃うまで(御社・代行会社・顧客)
※ 体制や商材による一般的な例です。実際にどこで止まるかは、台帳を拝見してからお見せします。
代行会社との打ち合わせでは、「再商談の前に、何を書面かメールで受け取れるか」を聞いてください。答えが日程だけなら、条件を足すか、別の座組を考えます。
既存のお客さんに、どんな言葉で最初の一声をかけるか
休眠客は、こちらを知っています。知っているから、売り込みだと分かった時点で話が終わります。
最初の一声は、何の連絡かを一文で言えるものに絞ります。「前回の件で一つ確認させてください」で足ります。一文にならない客には、いまはかけません。
この一文だけは、代行会社に任せず御社で決めてください。社内で声に出して読み、売り込みに聞こえたらやり直しです。
掘り起こしの成果を、何で数えるか
架電数やつながった件数を成果にすると、代行会社はそこを増やしにきます。見たいのは、再び話ができたか、受注の見込みがあったかです。
週に一度、つながった件数、再商談になった件数、断られた理由の内訳を見ます。内訳が溜まれば、休眠の区切りも切り出しの一言も直せます。
契約の前に聞くのは、「この数字を毎週どこで見られるか」の一点です。代行会社の管理表を御社が見られなければ、契約が終わったとき手元に何も残りません。
よくある質問
Q. 休眠顧客の掘り起こしは、どの期間で休眠と判断すればいいですか?
業界の標準値はなく、前回までの取引の間隔から決めます。直近3年の取引先を最終取引日の新しい順に並べ、受注が途切れた時期を見ると周期が分かります。その手前を休眠の入口にします。
Q. 掘り起こしを代行会社に頼むとき、何を受け取れば足りますか?
再商談の日程だけでは、前情報のない商談になります。先方の状況と前回の断り理由を、書面かメールで受け取れるかを事前に確かめてください。
Q. 休眠客への最初の連絡は、何を話せばいいですか?
「何の連絡か」を一文で言えることが条件です。売り込みに聞こえる場合は、その客は休眠のまま残しておく判断もあります。
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